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ブルーノート東京公演へ向けて nassy編

2017/11/04

nassyです。
ご無沙汰になってしまっているこちらのブログ。
ブルーノート東京のライブの前に、こちらでメンバーそれぞれ今の想いとか意気込みとかを記していきましょうという事になりました。今回は私。
よかったら読んでください。
僕も他のメンバーが何を書くのかとても楽しみ。

さて、

ブルーノート東京といえば、僕が今更どうこう言うのもなんですが、日本における、いや、世界におけるジャズの聖地の一つです。
ここで見たものは、例外なく、ホントに全部覚えてる。その中でも、若かりし頃見たものの中で、特に心に強く残った事をいくつか。

初めて行ったのは二十歳そこそこ。
キューバのシンガーソングライターであり、Lenine氏のバックバンドでベースを務めたYUSA氏のライブだった。
お初という事もあり、そんなジャズの聖地ですから、御多分に洩れず僕も最初は緊張したのを覚えています。
でも、そんなことはすぐに忘れさせたプレーヤーがいたわけです。
pfで出演していた、Roberto Carcasses氏というプレーヤー。曲に合わせてぎりぎりハマる和音を弾きながら1人でへへへと笑っている。
その和音の響きの素晴しさたるや、一瞬で虜になってしまった。和音の魔力に取り憑かれた瞬間だった。
以来、手に入る彼のワークスは全て聴き込んだ。

もう一つは、Tower of powerのロッコ&ガルバルディを1番前の席でかぶりつきで生で見られた事。あんなに楽しそうな所謂ファンクを、物凄く真剣な表情(っていうか超恐い顔)で、アイコンタクトも無く、激タイトなサウンドをぼこすかキメ合っている。
名手達が長年培ってきた時間や密度をこの目で観られたのは幸運だった。
バンドってすごいなって初めて思ったのって、あの時かもしれない。

まだまだあるけど、キリがないので…。
つまり、何が言いたいかっていうと、ここに来るといつも何かに感動して、生きる為の糧や気づきを持ち帰らせてくれるという事。
それは音楽だけに留まらない、大切な事だったりする。
ずっと聖地であり続けるということは、つまりそういう事ですよね。
ここに来れば、なにかとてもいい事があるぞって。

多感な学生時代に、幾度となくこういった体験をさせてくれて、本当に感謝しています。この頃にブルーノートに行っていなければ、大袈裟じゃなく全く別の生き方をしてると思います。
しかもそれを学割(チャージ半額!)で拝見させて下さるとは、太っ腹にも程がある。

bohemianvoodooを結成した頃、いつか出たいね、と話したのを覚えて…はない。
でも、いつも心で思っていたのはよく覚えています。
有り体に言えば、夢ですね。
なんとなく声には出せなかったけど、ずっと思ってました。
そう、声に出せなかった。
ここで見てきたトッププレーヤーが立つステージは、別の世界だと思ってて。

ようやく声に出せるようになったのは、結構最近だと記憶しています。
2014年、ブルーノート75周年記念イベントに幸運にも出演が決まった時、夢が叶ったって思ったけど、ライブが終わるや否や、一晩ここでbohemianvoodooの曲を演奏したい、という次の目標が出来てしまった。
そしてそれが叶おうとしている今、出るからにはたくさんのお客さんに楽しんでもらいたい、という更に次の目標が出来ました。
僕がそうだったように、何かを持ち帰って貰えたらと思っています。

バシリーくんと木村くんが作ってきたこのバンドの曲は、誰がどう言おうとレジェンド達にも引けを取らないと僕は思っています。
僕のやる事はいつもと同じ、素晴らしい曲がより素晴らしくなるように、今できる最高のパフォーマンスを披露したいと考えています。
皆様にとって、いい一夜になりますように。

読んでくれてありがとう。

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